津南について

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津南の魅力

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町長のことば

津南町長 桑原 悠

 私が生まれ育ったこの町は、とても素晴らしく誇れる町です。津南町は、日本有数の豪雪地帯であり、一見暮らしにくいと思われるかもしれません。しかし、雪と共にある暮らしは、ひとことで言うと「豊か」です。長い冬が明け、木々や草花が一斉に芽吹く春の喜び。黄金に輝く稲穂の美しさと農の産物のありがたさ。雪の恩恵から得られる四季折々の暮らしは非常に素晴らしいものであります。
 そして、なんといっても「人」が財産。ここで暮らす人々には、雪に負けない「力強さ」、人と人とが関わり暮らす「共同性」が存在します。移住されるかたにとって初めての雪掘り作業も、きっと近所のかたがたが見守ってくれるでしょう。助け合いながら暮らす、そんな地域性が津南には残っています。
 隣近所が顔の知れた間柄で安心に暮らせるように。津南町民の生活を守りながら、外からの人の流れをより一層加速し、古きと新しきが混在する「ひらけた農村」でありたいと思っています。
 ぜひ津南で楽しく豊かな生活を送りましょう!お待ちしています。

津南町長 桑原 悠


津南の概要

 津南町は新潟県の南端にあり、長野県の県境に位置しています。国道117号線に沿って十日町市と栄村(長野県)に接しており、峠を隔てて湯沢町に隣接しています。東京へのアクセスは、車と新幹線(湯沢町・越後湯沢駅)で3時間圏内です。

 津南町には日本一の信濃川が流れ、日本有数の「河岸段丘」の大地を有しています。河岸段丘とは、川の流れに沿ってつくられる階段状の地形のことで、津南町はこの「段丘」の数が日本で1番多い9段にも及びます。
 また、日本有数の豪雪地帯であり、冬期間が長く、夏は北西の涼風に恵まれ、高原性のさわやかな気候が続きます。
 人口は、令和4年12月現在、8,865人(男性4,309人、女性4,556人)、世帯数は3,453世帯です。(津南町住民基本台帳より)

産業

 津南町は「農を以て立町の基と為す」を町是に掲げ、農業を基幹産業に成長してきました。新潟というと米どころをイメージしますが、津南町は稲作だけではなく畑作も盛んで、雪下にんじん、アスパラガス、とうもろこしなどが特産品です。

 また、園芸にも強く、ユリの最高品種であるカサブランカは日本一の産地として名を馳せています。ほかにも、養豚が盛んであり、ブランド豚「つなんポーク」や「妻有ポーク」の産地としても知られています。

 このように津南町は、米どころの新潟県では珍しく、畑作や園芸も盛んであり、品目別の産出額を見ても、特徴的な構造となっています。
 生活する上でとっても大切な「食」。津南町は魚沼産コシヒカリの産地であり、米も野菜も肉も美味しい!町内には酒蔵が2つもあり、酒も美味しい。まさに「食の宝庫」です。

 日本有数の豪雪地帯である津南町は、毎年3メートルほどの雪が降り積もります。また、冬の期間が長いのも特徴で、1年の3分の1近くの間が雪に覆われます。4月には桜と残雪が同時に見られるのも、この地域ならではの光景です。

 冬の交通状況ですが、心配する必要はありません。雪が多く降る地域だからこそ、常に除雪体制は万全。除雪機械や除雪オペレーターの充実により、町内居住地域の道路はきれいに除雪されています。

 津南での暮らしで1番気になるのが「雪」の心配だと思います。しかし、雪が降るからこそ、農産物や山菜が美味しく、水も豊富です。春の幸せを感じるひとときや美しい雪景色、ウインタースポーツに雪遊び、楽しみ方は色々です。ちなみに町にはスキー場が1施設あり、なんと町民は1日500円で滑れます!

 豪雪地帯である津南町は、雪の恩恵により水が豊富な地です。たくさんの雪解け水は大地に染み込み、やがて湧き水となり10年以上もの年月を経て再び大地に現れます。
 観光地となっている「龍ヶ窪の池」は、環境省の「全国名水百選」に選ばれており、津南町が豊かな水のまちであることを象徴するスポットです。池全体の湧水量は1日4万3千トンにもなり、池の水が1日1回は入れ替わるため、常に澄み切った水に満ちています。
 また、町には水工場があり、全国のファミリーマートのコンビニ店頭で「津南の天然水」として販売されています。その美味しさから、JAL(日本航空)のファーストクラスでも津南のミネラルウォーターが提供されています。

持続可能な取り組み

 津南町一帯は、先史時代より人々が生活を営み文化を築いてきたことがうかがわれ、町の各地に縄文時代の遺跡があります。縄文時代は1万年以上も続いた平和な時代であったため、サスティナブルな観点から注目を浴びていますが、現代の津南においても様々な持続可能な取り組みを行っています。

雪冷熱を利用した雪室

 雪室とは、雪を利用した天然の冷蔵庫で、電気を使用しないため非常にクリーンです。町内には4つの雪室があり、野菜やユリなどを貯蔵しています。環境にやさしいのはもちろん、鮮度を高く保つことにより、付加価値の高い農産物を生み出しています。

水力発電でエネルギー生産

 津南町は、信濃川をはじめとし豊富な河川水と山間地域の落差を生かした水力発電地帯でもあります。なかでも津南町にある信濃川水力発電所は、昭和14年の運用開始時には東洋一と言われており、一般水力における累計総発電量は現在日本一を誇ります。また、農業用水を活用した環境配慮型の小水力発電によって生産した電力を小売電気事業者を通じて首都圏へ供給するなど、クリーンなエネルギー生産にも取り組んでいます。

もったいないを生かす農業と農福連携

 津南町のユリ「雪美人」は、日本一の品質を誇るユリの一大ブランドであり、厳しい規格ゆえに出荷できないものも少なからず出てしまう現状がありました。そんな「もったいない」に注目した生産者やユリ組合のアイディアから、規格外となり廃棄していたユリを「テーブルリリー」として販売しています。製作は町内の福祉施設へ委託し、農福連携の取り組みに繋げています。

観光

 津南町と言えばやっぱり「雪」。一面真っ白な雪景色を楽しめるアクティビティとして「雪散歩」といったスノーシュートレッキングが体験できます。河岸段丘や信濃川を見渡せるスポットまで歩き、コーヒーを堪能しながら津南の冬の絶景を楽しめます。

 観光イベントとしては、夏には約50万本のひまわりが咲く「津南ひまわり広場」、冬には約2,000個のランタンが空を舞う「つなん雪まつり」が開催され、多くの観光客が訪れます。

 また、十日町市と共に実施している世界最大規模の「大地の芸術祭」が通年開催されます。200点以上もの作品が里山に点在する現代アートの祭典です。

そのほか、秘境「秋山郷」の絶景など、津南町には四季折々の美しい風景が楽しめる観光スポットがたくさんあります。ぜひ一度訪れてみてください。

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