鈴木裕介さん

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私が思う農業と田舎暮らしは津南が理想!

移住年月
2000年 2月 ~
今の職業
専業農家
出身地
東京都

夫婦で農業を楽しむ傍ら、夫はバター、アイスクリーム、ソーセージ造りなどを子供達に体験・指導を行い、妻は機織りを自宅で楽しむ。 近くの竜ヶ窪温泉を自宅の御風呂代わりに使用し、2才・6才の子供達(2009年現在)と泥だらけになりながら楽しい田舎暮らしを満喫している。

移住しようと思ったきっかけは?

農業をただただ、やりたかったのがきっかけですね。 農業と田舎暮らしをセットで考えなければならなかった私は、農業をやるなら自分が納得行く場所で農業をやりたいと思っていたので、農業を本気でやろうと考えた事がきっかけですね。

なぜ津南町を選んだのでしょうか?

移住の2年前、同期の仲間が津南に新規就農で来ていたのです。話を聞き、津南にちょっと興味もあったので、手伝いがてら暮らしてみたのですが、景色や雰囲気、冬の銀世界、全てに引かれてしまいました。また新規就農の説明会に東京で出席した際、津南の受け入れ態勢は、他と比べものにならないくらい良く、すぐに決めました。津南に移住する事に結婚が決まっていた妻も二つ返事に賛成してくれ、今では私以上に津南を満喫しているかもしれません。

移住をしてみて楽しいこと

昔、青森で教員をやっていたのですが、その当時、子供達に教える事は非常に楽しかったのですが、職員室が好きでなく、農業の道を選びました。そもそも、青森の大学で畜産さんを学んでいたため、農業と畜産を生かした自給自足とは言いませんが、それに近い事をやりたいと思っていました。移住してから、憧れの田舎暮らしと農業の道を手に入れ、これからは、山羊を飼って草取りをさせたり、乳を搾ったり、チーズを作ったりしたいですね。その他、アルパカなんかも考えています。毛を刈ってセーターなども編めたら最高ですよね!津南のこの環境なら、近い将来実現も夢じゃないですね。 全てが移住が導いてくれた者だと感謝しています。

移住をして苦労した事は何ですか?

特に思い当たりませんが、はじめの頃方言がわからず妻は、かなりとまどっていましたね(笑) 「茄子が、げぇ~っで、げぇ~っでもらってくれや!」と茄子を近所の人が持ってきたのです。 茄子がいっぱいあるからと言う意味なのですが、それを茄子が気持ち悪いのだと思って、気持ち悪いのなら作らなければ良いのに何で???と真剣に考えていました。その他、笑える方言の勘違いはかなり多かったですね(笑)

現在のライフスタイルは?

私たち夫婦と青森出身の仲間の3人で今現在は、葉たばこ60アールとアスパラ50アールをメインに作っています。今年からは稲作にもチャレンジし、自家用のお米を作り始めました。魚沼に住んでいて、農家なのにコシヒカリを作っていないのも、何か変な感じがしますから(笑) 小学校1年生の長女と未満児の長男は学童保育や延長保育を使い、夕方まで見てもらっていますので、助かっています。何より子供達がのびのびと泥だらけになって遊んでいる姿は、田舎暮らしをして良かったと思う瞬間でもあります。田舎はやはり子育てには最適ですね。

ズバリ!田舎暮らしを楽しんでいますか?

初は、夫婦2人で新規就農者用のアパートに入っていたのですが、子供も2人増え家族も4人になったため、夢の一戸建て購入に踏み切りました。どうせ建てるなら、一生涯満足の出来る家造りをしたいと考え、十日町市在住のドイツ人建築家カール・ベンクスさんにお願いし再生古民家を建てて頂いたのです。夫婦共に民俗学に興味があり、再生古民家には、かなりの憧れを持っておりました。ちょうど住んでいたアパート近くに古い農家の空き家があり、安く手に入った事も重なり実現しました。 この夢のようなマイホームに住んでからは、家族全員気持ちも開放的になりましたね!雑誌の取材や建築関係の人が見せてくれと訪れる日も珍しくなく、小さな家ですが自慢の家です。こうなると困った事に、早く家に帰りたくて仕方なく、仕事が捗らないのがたまにキズですね(笑) 妻の趣味で機織り機が家の中にあるのですが、この家だからおかしくないわけで、これが普通の家にあったらすごく変ですよね。

移住希望者へメのッセージがあれば!

こんなに生活しやすく、子育てにも最適な場所なのに、津南町の知名度は非常に低く、疑問を感じています。東京生まれの私としてみても、交通の便も良く非常に都心に近い皆が望む田舎だと思います。もう少し、町の方からも宣伝や呼びかけをした方がよいのではないでしょうか?私たちだけが、こんなに充実した暮らしをしているのは、なんだか悪い気がしてなりません(笑) みんな声を揃えて、こんな雪国に良く来たね?!と言いますが、私にとっての雪は、ある意味憧れでもありましたし、農業(自営)の私にとって、何時までに会社に行かなければならないという制約もないので、除雪作業も楽しみながらやっています。エクササイズだと思えばかなり楽しい部類に入るのではないでしょうか?我が家で雪を嫌だという者はいないですね。みんな大好きです! 雪のおかげなのでしょうか?田舎には珍しく、年配の方もよそ者の私たちを心配してくれ、すぐに集落に溶け込む事が出来ました。雪という敵と共に戦う仲間意識なのかもしれませんが、そう言う意味では、近所付き合いなどの心配も全くいらなかったですね。