【ブログ】津南町の四季~春を待つ3月~

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移住コーディネーターが綴る津南町の一年

はいこんちょ!
津南町に移住して5年目の移住コーディネーター照井です。
今年度は「津南町の四季」として一年の半分を雪に囲まれて生活する津南町の暮らしをお届けしたいと思います。

津南町のような豪雪地は町外から見るとどのような印象でしょうか?
冬の間は買い物もままならない!?
毎日何時間もかけて雪かき、除雪をしている!?
そんなイメージを払拭しつつ、皆さんがあまり目にしない、津南町の春や夏の暮らしもここからお伝えしたいと思います。

忙しくありながら、自然に抗わずありのままを受け入れ雪と共生する雪国の暮らしや、集落という人と人との温かなつながりの残るコミュニティーを感じられる津南町の魅力を伝えていければと思います。


3月「春待つ頃」

津南の3月は2月までと比べるとすっきりとした晴れ間もあり、日差しのあたたかさを感じる陽気が増えてきます。
除雪もひと段落し、秋に蓄えた白菜や根菜・イモ類なども終わりを迎え、少しずつ雪を崩しながら、雪に遮られ生活していた人々が日光を求めて活発になる季節です。

とはいえ雪が降る日もまだあり、他の地域と比べると春はまだまだ先といったところでストーブやこたつなどの暖房器具は欠かせませんが、津南町では冬を超えて春をワクワクしながら待ちわびる一年で一番元気のある季節を迎えます。


雪国の恵み「雪下にんじん」

例年3月中旬から雪下にんじんの収穫・出荷が始まります。
雪との生活は大変なこともありますが、雪解けとともにおいしい水や農作物、山菜など多くの恵みを与えてくれます。

今年は3月初旬にしっかりと雪が降ったため、収穫時期が少し遅れていましたが掘り起こしてみると大きく育った立派な雪下にんじんを収穫することができました。
雪下にんじんの良さは何といっても臭みのないフルーティな味です。
収穫してみると濃いオレンジに透き通った色をしていて、冬の間蓄えた糖とみずみずしさが他のにんじんにはない食べやすさが皆様にご好評いただいております。

また、毎年「雪下にんじん掘り競争」が開催され、町内外から多くの方に参加いただいております。
積雪量により多いときには3mもの雪を掘り進み、雪の下に埋もれた雪下にんじんを掘り出す過酷なイベントです。
しかし、参加者には雪下にんじんの過酷な生育環境や雪が育むおいしさを感じてもらう貴重な機会でもあります。







春にむけての準備

もう雪が降ることもなくなり、地面が見えるようになると慌ただしく春に向けての準備をします。

集落内では家を囲う「雪囲い」を外したり、散歩をする人、早々と畑の準備をする人など一気に活動的になり、
町の道路では除雪隊が冬季通行止めだった道の雪を割り、道にあふれた雪の排雪作業をするなど少しずつ雪に覆われた町が姿を現します。

今年は雪が多くなかったので日当たりのいい山際などには早い時期からフキノトウが顔を出し、本格的な山菜採りシーズンが始まります。
我が家の庭でも4月6日にはフキノトウを取ることができ、アッという間に春が来たな~と感じました。

田舎暮らしは自然の中に身を置きながら、ゆっくりとした時間を過ごしているように思われがちですが、津南町は雪のない半年に向けて徐々に忙しさとにぎやかさを取り戻します。

春を待ちわびる我々人間も自然の一部なのだと改めて感じる瞬間でもあり、これから始まる田植えに向けて重い腰を上げる津南町の3月なのでした。



移住コーディネーターが綴る津南町の一年

はいこんちょ!
津南町に移住して5年目の移住コーディネーター照井です。
今年度は「津南町の四季」として一年の半分を雪に囲まれて生活する津南町の暮らしをお届けしたいと思います。

津南町のような豪雪地は町外から見るとどのような印象でしょうか?
冬の間は買い物もままならない!?
毎日何時間もかけて雪かき、除雪をしている!?
そんなイメージを払拭しつつ、皆さんがあまり目にしない、津南町の春や夏の暮らしもここからお伝えしたいと思います。

忙しくありながら、自然に抗わずありのままを受け入れ雪と共生する雪国の暮らしや、集落という人と人との温かなつながりの残るコミュニティーを感じられる津南町の魅力を伝えていければと思います。


3月「春待つ頃」

津南の3月は2月までと比べるとすっきりとした晴れ間もあり、日差しのあたたかさを感じる陽気が増えてきます。
除雪もひと段落し、秋に蓄えた白菜や根菜・イモ類なども終わりを迎え、少しずつ雪を崩しながら、雪に遮られ生活していた人々が日光を求めて活発になる季節です。

とはいえ雪が降る日もまだあり、他の地域と比べると春はまだまだ先といったところでストーブやこたつなどの暖房器具は欠かせませんが、津南町では冬を超えて春をワクワクしながら待ちわびる一年で一番元気のある季節を迎えます。


雪国の恵み「雪下にんじん」

例年3月中旬から雪下にんじんの収穫・出荷が始まります。
雪との生活は大変なこともありますが、雪解けとともにおいしい水や農作物、山菜など多くの恵みを与えてくれます。

今年は3月初旬にしっかりと雪が降ったため、収穫時期が少し遅れていましたが掘り起こしてみると大きく育った立派な雪下にんじんを収穫することができました。
雪下にんじんの良さは何といっても臭みのないフルーティな味です。
収穫してみると濃いオレンジに透き通った色をしていて、冬の間蓄えた糖とみずみずしさが他のにんじんにはない食べやすさが皆様にご好評いただいております。

また、毎年「雪下にんじん掘り競争」が開催され、町内外から多くの方に参加いただいております。
積雪量により多いときには3mもの雪を掘り進み、雪の下に埋もれた雪下にんじんを掘り出す過酷なイベントです。
しかし、参加者には雪下にんじんの過酷な生育環境や雪が育むおいしさを感じてもらう貴重な機会でもあります。







春にむけての準備

もう雪が降ることもなくなり、地面が見えるようになると慌ただしく春に向けての準備をします。

集落内では家を囲う「雪囲い」を外したり、散歩をする人、早々と畑の準備をする人など一気に活動的になり、
町の道路では除雪隊が冬季通行止めだった道の雪を割り、道にあふれた雪の排雪作業をするなど少しずつ雪に覆われた町が姿を現します。

今年は雪が多くなかったので日当たりのいい山際などには早い時期からフキノトウが顔を出し、本格的な山菜採りシーズンが始まります。
我が家の庭でも4月6日にはフキノトウを取ることができ、アッという間に春が来たな~と感じました。

田舎暮らしは自然の中に身を置きながら、ゆっくりとした時間を過ごしているように思われがちですが、津南町は雪のない半年に向けて徐々に忙しさとにぎやかさを取り戻します。

春を待ちわびる我々人間も自然の一部なのだと改めて感じる瞬間でもあり、これから始まる田植えに向けて重い腰を上げる津南町の3月なのでした。