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大井平和紙で卒業証書作り!

〜地域の伝統工芸で子ども達の思い出が記される〜


概要欄

新潟県津南町の伝統工芸、「大井平和紙」
和紙作りはおよそ200年程前から行われていた産業だったが、時代の流れとともに途絶えてしまう。
しかし、この地域の歴史の一部でもある和紙作りを、子ども達の教育過程として文化を伝えながら卒業証書を作りたいという想いをきっかけに、地域と小学校が一体となり、総合学習として、現在も可能な限りの昔ながらの方法で行われている。


和紙作りは原料となる楮(こうぞ)を刈り取って作業が進んでいく。
この日は枝を蒸して、皮を剥ぐ作業。
剥ぎ取った皮の外側の皮(しかわ)を剥いでいく。
そしてしかわを取った皮を日陰に干す。


一ヶ月程干した皮を煮て、流水で洗い、ほぐし、不純物を取り除いていく。
冷たい水の中で、真冬の寒さを感じながら作業。

そして校庭に積もった雪を使い「雪さらし。」
真っ白な雪の上に楮を広げ、上から雪を薄く被せることで楮が白くなっていく。
豪雪地域特有の漂白方法。


雪でさらして白くなった楮を「ビーター」という機械で細かくほぐす。
機械がない頃は木槌などで叩いて繊維を細かくしていたため「皮たたき」とも呼ばれる作業。
同時に「ノリウツギ」の皮を剥ぎ、薄皮を剥いでおく。
ノリウツギは水に浸すとヌメリがでて紙を漉くときの糊となる。


いよいよ紙すき。
今まで準備してきた繊維状の楮に、ノリウツギを絞り、とろみをつけた状態にして、和紙を漉いていく。
卒業生1人ひとりが自分の証書を漉く。証書は3枚重ねで1枚とし、真ん中の部分を子ども達が漉いていく。
和紙の中央にはあらかじめ切り抜いておいた校章を添える。
自分だけの卒業証書が形になっていく。

漉いた和紙はジャッキで水分を抜き、
数日後、一枚ずつ熱した鉄板を使い乾燥作業を行う。
中心から端へ空気を押し出すように伸ばす。
この時に使われている刷毛はたぬきの毛で作られている。

こうして、ここにしかない自分だけの証書が出来上がった。


多くの工程を経て出来上がる一枚の和紙。
季節を跨ぎ、長きにわたるその時間ごとに、子ども達の小学校生活それぞれの想い出が積み上がっていく。
卒業の証。卒業証書。

小学校生活の想い出が先人達の想いと共に記されている。


つなすみチャンネルとは?

さいたま市から家族6人で移住した
地域おこし協力隊Youtuberの南雲一人さんが
津南町での暮らしの様子を配信しています。

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